宇治神社

4c頃創建か(?)
 

祭神 菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)

 

 平等院の守護。宇治の産土神でもある。もともとは宇治上神社と一対だった。
 菟道稚郎子命の宮居の跡に社を建立したのが起こり。 
 この菟道稚郎子は、源氏物語の浮舟の父・八の宮のモデルとも言われている。
 応神天皇の皇子であった莵道稚郎子は、兄がいるにもかかわらず天皇の寵を受け、東宮に据えられる。しかし、応神天皇崩御後、兄に皇位を譲るために宇治に隠棲する。
 兄も、父の意思に背かず弟に皇位を継いで欲しいと譲り合いが続き、ついには、世が乱れてはならぬと弟は自らの命を絶つのである。
 そんな悲劇の皇子をおまつりするお社。境内はこじんまりしているが、朱色の社殿が目を引く。宇治上神社と比べて、ひっそりしている。