熊野若王子神社

1160年 後白河法皇創建
 

祭神 国常立神(くにとこたちのかみ)、伊弉諾命、伊弉冉命、天照大神

 

 後白河法皇が禅林寺(永観堂)の守護として、熊野権現を勧請したのが始まり。京都三熊野のひとつ。
 後白河法皇は、熊野詣を34回もされたお方。京都にも熊野を作っちゃえ!…ということだったのだろう。その熊野御幸に際して、禊をしたのがこのお社。
 「若王子」とは、天照大神の別名・「若一王子」から名付けられている。
 応仁の乱で荒廃するが、豊臣秀吉により再建。
 哲学の道の南端に位置する、ひっそりとしたお社。入り口には、御神木のなぎの木がある。
 訪れた時は気付かなかったが、どうやら奥の方には那智の滝をあらわす滝があるようだ。ということは、こちらのお社は那智大社になぞらえていると思われる。ということで、こちらの御神紋も八咫烏。
 わたしが訪れたのは真冬。手水舎には、氷が張っていた。拝殿の前では薪が焚かれていて、しばし暖をとる。
 地元のかたには、「にゃっこうじ(決して「にゃくおうじ」ではない)じんじゃ」と呼ばれているらしい(←友人談)。