東寺(教王護国寺)

 796年 桓武天皇造営
 823年 弘法大師空海に下賜
 
 真言宗総本山
 
 本尊 薬師如来
 
 
  真言密教寺院。真言宗の総本山。平安京最初の官寺。国家鎮護のため造営される。東寺と西寺が建立されたが、今は東寺のみが残る。
 毎月21日は、弘法市が開かれ賑わいを見せる。アンティークの着物なども売っているらしいので、一度行ってみたい…。
 まずは、宝物館へゴー!さまざまな曼荼羅や仏像がもりもり。両界曼荼羅、すごい。思っていた以上に大きい(なんと長さ5m)。曼荼羅図は、かなりたくさん展示されていた。こんなに一気に曼荼羅図を見たのは初めて。さまざまな時代のものがあり、梵字のみのものもあった。さすが、密教寺院、圧倒される。
 私は、東寺講堂に安置されている立体曼荼羅を、以前からどうしても一目見たかった。講堂外観はとてもシンプルだが、堂々としたたたずまい。
 どきどきしながら内部へ。入った瞬間、異世界。…凄っ…!堂内の仏像群は圧巻で言葉も出ない。講堂内で何かと一体になるような不思議な感覚。空海さん、スゴスギです…。
 そして、ピンポイントで私の心を捉えたのは、帝釈天様。「日本一端麗」と言わしめるだけあって、お美しい。騎乗している象さんもプリティー(←失礼)。ずっと居たいと思ってしまった。この中にはそれだけの力がある。
 後ろ髪ひかれつつ、講堂を後にし、五重塔へ。こちらも期間限定内部拝観ができる。
 この五重塔は、現存する中では日本一の高さを誇る(57m)。さすが、日本一。堂々とした立ち姿。この塔、新幹線からも見え、京都タワーと並ぶ(?)京都のランドマークタワーである。五重塔の周りのお庭にはお池があり、憩いの場となっていた。
 子院のひとつである観智院(こちらも期間限定公開)には、観智院本尊の五大虚空蔵菩薩がおのおの獅子や象などの動物に騎乗したお姿。すらりとしいらして、講堂の仏さまとは違った、ほんわかした雰囲気。また、お庭もおもしろくていい。
  で、数年後。特別拝観のとき、五重塔内部を拝見。再度立体曼荼羅を観たくなったというのもあるし。五重塔内には五智如来が安置されており、壁面には真言宗の祖が、柱には美しい文様が描かれていた。滅多に開けられないため、色彩も鮮やか。現在の塔は江戸時代に再建された5代目だそう。
 また、弘法大師の住坊・大師堂も桧皮葺の屋根で美しい。中には弘法大師像と大師の念持仏・不動明王(秘仏)が安置されている。私が訪れた時、この中でちょうどご祈祷をされていて、横でこそっと拝聴した(笑)。
 そして、再度訪れて思ったこと。金堂の姿も美しく、堂内の日光月光菩薩もお美しい。ほんとに仏像好きにはたまりませんねえ…うっとり(笑)。定期的にあの空間に身を置きたくなって、何度も訪れているお寺である。