市比賣神社

795年 藤原冬嗣創建
 

祭神 多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)
   多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)、神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)
   下光比賣命(したてるひめのみこと)

 

 東西の両市場の守護神として桓武天皇の勅命にて創建。1591年現在の地に。
 ご祭神がすべて女神であるところからも女性の守り神とされ、「女人厄除け」に霊験あらたかとされている。
 また、「お食べ始め」発祥の地でもある。生後百日を迎える日、五十顆餅(いかのもち)を子供の口に含ませるという儀式。
 境内には、洛陽七名水のひとつに数えられる天之真名井(あめのまない)といわれる井戸がある。こちらの水は、歴代天皇の産湯として使われていたという。
 現在も水が流れており、絵馬をかけて、水を飲んで願いを掛けると、ひとつだけ叶うそうだ。この真名井の上には、ころんと可愛らしい姫みくじがところ狭しと奉納されている。
 神社としては珍しく、本殿が北向きに建てられている。皇室守護の神社だからだとか。現在も皇后陛下勅願所である。
 住宅街の中にひっそりととたたずむお社。近くの道には看板が出ているのだけれど、本当にこの道で良いのか不安になりながらも辿り着く。私が訪れた時、あいにく本殿の工事中で、いろいろと覆われていた(-_-;)。女人の厄除けに霊験があるということで、私もしっかりお参り。入り口には大きく厄年早見表があって、机も備えられていた。ここはしっかりと厄を除いていただきたかったので、御守りを授かる。
 そしてもちろん姫みくじも授かる。ひとつひとつ、お顔の表情などが微妙に違っていて、手作り感がありとっても可愛らしい。私は奉納せずに持ち帰った。

 行事としては、3月に行われる人間雛が登場する「ひいなまつり」が有名。