伏見稲荷大社

711年 秦伊呂具(はたのいろぐ)創祀
 
祭神 宇迦之御霊大神(うかのみたまのおおかみ)
   佐田彦大神(さるたひこのおおかみ)
   大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
   田中大神(たなかのおおかみ)
   四大神(しのおおかみ)
 
 全国に三万社を超える稲荷社の総本宮。
 秦伊呂具が餅を的にして矢を射ったところ、その餅が白鳥になって飛んで行き、その場所に稲が生えたところから、「いねなり→いなり」社として祀ったと伝えられる。
 稲荷大社のシンボルともなっている狐は、「神の使い(眷属)」。狛犬ならぬ狛狐ととても立派な朱色の門に出迎えられる。
 なかでも有名なのが、千本鳥居。圧巻。全体では一万本にも及ぶ。奉納者の名前がこの鳥居に刻まれており、大手企業の名前もちらほら。さすが商売の神様。縁日の毎月一日は、商売をしている人でにぎわうそうだ。
 私が行ったのが冬だったせいか、この千本鳥居のあたりは昼でも薄暗く、不思議な雰囲気だった。と思ったら、後年夏に行ってもやはり薄暗かった。…さながら異界に迷い込んでしまったようでもある。
 夏にはお祭があり、夏に訪れた時、電球がたくさん吊られていた。夜明かりが灯ったら、とても幻想的だろうな…。
 山を登っていく途中に多数の摂社末社があり、鳥居や狐がいたるところに。また、狐がくわえているものも様々で見ていくと面白い。また、絵馬が狐の顔の絵馬で、もとがシンプルなので、いろいろと想像力をかきたてられるようで(笑)、狐のお顔が濃くなっているものが多い(←奉納者によって書き込まれている)。これを見るだけでも面白い(←不謹慎)。
 奥社のところには、「おもかる石」という石があり、願いを思いながら、この石を持ち上げて、想像より軽ければ願いが叶うという石。持ち上げたら、想像以上に重かった…。ということは…がふん(-_-;)。
 山の中腹辺りには池がある。上まで登ろうと思ったら、ちょっとしたハイキングの格好で来なければならないような気が。本当に軽く登山である。山頂まで1時間らしい…。
 参道には、お土産物屋さんが軒を連ね、中でもおおっと思ったのは、狐の顔のお面のようなおせんべい。食べるのもったいない(笑)。
 きっと、狐好きにはたまらん神社であろう。